awk終の住処

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Windows 7 Betaの覚書2

間が開いてしまいましたが、お試し中のWindows 7 Beta版のメモの第二段です。

VMware Player 2.5

今までわたしが利用していたVMware Playerはバージョン2だったのですが、昨年末にバージョン2.5が提供されていたのですね。USBメモリ(BUFFALO RMUM/BK)を認識しない件についてはこれで解決できるのではないかと思い、バージョンアップして試してみました。VMware player 2.5とVMware Server 2.0をダウンロードし、VMware Serverのメディアからwindows.isoを取り出してVMware palyerのアップグレードとVMtoolのアップグレードを実行しました。(VMware Player 2.5ではCD/DVDデバイスが、VMwareの有償製品同様、接続/切断だけでなくISOイメージへの割り当てがGUIから可能になりましたでの、ISOイメージ切り替えの手間が省けるようになってこれは嬉しい誤算でした。)
で、どきどきしながらWindows 7を機動すると、、、結果は成功です。USB 2.0対応が有効なのでしょうね。これで心置きなくリムーバブルメディアが利用できそうです。
ゲストOSウィンドウのサイズもマウスのドラッグで任意の大きさに調整できるようになりましたので、ぐっと便利になりました。

マウスが共有できない

ですが、実はいいことばかりではありませんでした。
VMtoolをアップグレードした途端、それまで問題なく機能していたホストOSとゲストOS間のマウス共有が機能しなくなってしまったのです。
ログイン画面では問題無いのですが、ログイン後Windows 7でマウス操作を行うとそのままではマウスカーソルがWindows 7の外に出ることができなくなります。ALT+CTRLでホストOS側にマウスの制御を戻すことはできるのですが、これでは非常に不便です。
VMtoolをVMware Server 1.08の物に戻すとマウス共有は機能しますが、任意ウィンドウサイズへの変更ができません。う〜ん、どちらのバージョンを取るべきなんでしょう。ノートPC環境ではゲストOSのウィンドウサイズの微調整ができるかどうかは、結構使い勝手に響きますから、やはり最新のバージョンの方が良いのでしょうね。
同じような症状に悩まされた方が他にもいらっしゃるのではないかと、Webを彷徨ってはみたものの、解決の糸口になりそうな情報を見つけることはできませんでした。マウスドライバの問題であることは間違いなさそうですので、強引にマウスドライバだけを差し替えようと一度は考えたのですが、これが元で挙動不振になられても困ります。あれこれ考えてはみたものの、具体的な解決策は思いつかずお手上げです。
とりあえず最新VMtoolで暫く運用してみることにします。

ユニティ機能

VMware Player 2.5の新機能説明を読んで、もしかするとマウス共有の回避策に使えるのではないかと考えたのがユニティという機能でした。
今更説明するまででは無いのでしょうが、一言で言えばゲストOS上のウィンドウをホストOS上のウィンドウとして表示・操作できるものです。Xサーバエミュレータなどに似た機能がありますよね。ゲストOSウィンドウがホストOSのデスクトップ画面上に表示されますので、マウスの共有そのものが必要ないはずですので、OS間のマウス移動も問題なくできそうな気がします。あくまでも暫定的な回避策にしか過ぎませんが、せっかくの新機能ですからまずは試してみないとね A(^^;)

設定自体は、次の三行をテキストエディタを使ってvmxファイルに追加するだけです。

unity.showBorders = "TRUE"
unity.showBadges = "TRUE"
unity.enableLaunchMenu = "TRUE" 

これで立ち上げ直したVMware Playerのメニューの「ユニティ(I)」が活性化しますので、Windows 7を立ち上げた状態でこのモードを選択します。
そうするとゲストOSのウィンドウ達のホストOSデスクトップへのお引越しが始まり、空っぽになったゲストOSのデスクトップ中央にはユニティモード終了のための大きなボタンが表示されました。よく見るとゲストOSで動いているプログラムウィンドウのタイトル右寄りには、ゲストOSのウィンドウであることを示すアイコンが追加表示されて、ホストOSのウィンドウと区別できるようになってるんですね。わたし的には好みではありませんが、まあユーザへのちょっとした気配りなんでしょうね。
新しいプログラムの起動は、ホストOSの「スタート」ボタンにマウスオーバーすることでゲストOSのスタートボタンに相当するものが表示されますので、ここからメニューを辿って行うことになりますので、操作性は良いとは言えないと感じました。でもそもそも問題だったマウス共有の問題はユニティモードでは発生しませんし、デスクトップ領域そのものがホストOSのものとなるためにゲストOSのウィンドウサイズの制限も受けませんし、両方のOSウィンドウの情報を見比べる時にもなかなか便利ですね。

2点ほど気になったのが、Windows 7の透過率を上げたデスクトップガジェットウィンドウに背景が映り込んでいる点と、ユニティモードと標準のコンソールモードの切り替えを行うと、先ほどの「スタート」ボタン上方に表示されるゲストOSのスタートボタンが増殖することとですかね。後者はかなり引きましたが、VMware Playerを再起動すると消えますので問題無しとしましょう。

突然の解決。が、しかし!!

いや、本当に偶然なのですけど、マウスが共有できない件の回避策が見つかりました。
ゲストOSの性能を調べるため、マウスの状態に関係なくVMware自体の実行優先順位を通常にするためvmxファイルに次の行を挿入してみた時のこと。

priority.grabded = "normal"
priority.ungrabbed = "normal"

何気にマウスをWindows 7の外に持って行こうとすると、何事も無かったかのようにマウスがVMware Playerの枠をすり抜けます。あれっと思い、何度も試しますが問題なく動きます。それからは性能測定のことは忘れ、優先順位の指定を”idle”、”high”の組み合わせで試しどの組み合わせでもマウス共有ができることが確認できました。やったー。


でも実はマウス共有の他にも別の問題があるのですよね。
マウス共有ばかり気にしていて最初気が付かなかったのですが、VMware Playerにフォーカスを入れた後、ホストOSのウィンドウをクリックしてもクリックしたウィンドウが前面に出てきません。タイトルをクリックすれば即座に切り替りますが、他の部分をクリックするとウィンドウ自体はアクティブになるのですが、前面に出てきません。更に別のホストOSウィンドウをクリックすると、ようやく最後にクリックしたウィンドウが活性化され前面に出てきます。Windows 7に限らずこの現象は発生しますので、固有の問題でもなさそうです。この現象に触れたページを見たことがありませんので、わたしの環境固有の問題なのでしょうかねぇ。
VMware Player 2.0に戻してしまえと一瞬考えもしましたが、Windows 7の味見が終わるまでにこのままにしていこうと決心しました。


また、何かの拍子に解決できることを祈りつつ、今日のメモはここまで。