awk終の住処

電脳小物をこよなく愛して

VMWare PlayerとVirtual PC 2007

導入まで

ここ数年オフィスでは、PC設置スペースの削減やセキュリティ強化を目的にVMwareの導入が進んでいるようです。職場でもほんの三年くらい前までは、一人が複数のPCをデスクの上や足元に置き、大抵マルチブートでいくつものOSを切り替えながら使ってましたが、今ではすっかり一人1台の環境が定着してきました。

Windowsの登場やサービスパックの追加、、言語環境の違いもあり、最大20〜30種くらいのOS環境を使い分ける必要があったからなのですが、しかしこれらのブート、シャットダウンを繰り返しながらテストをするのは、本当に忍耐の連続で、非効率極まりない作業でしたから、VMWareの導入で本当に便利になりました。


以前からサーバ室にテスト環境が構築されていましたし、リモコンやリモートデスクトップtelnetを使う選択肢もありましたので自席で作業をすることが可能でしたが、利用時間やリソースの制限も多く、結局高額なマシンや特殊なOS環境専用の利用環境になってしまい、職場に勝手導入マシンが増殖をし続けることになってしまいました。
当時としては仕方のない選択だったわけですが、人の数の3、4倍も設置されるに至り色々な弊害が顕著に現れるようになりました。

まず最初に問題になったのは、電源容量不足とネットワークケーブルの不足、続いて発熱でした。特に電源容量の不足は深刻で、余裕をみて電源工事をしてもすぐにその容量を超過し、エリア全体のブレーカーが落ち作業中のデータが消失してしまう事故が度々起こるようになりました。
まあ勝手にPCを追加導入した方が悪いのですが、かといってそう簡単に撤去するわけにもいきませんから、同時に使うPCの台数制限を取り決めるという本末転倒な運用を始めた頃でした。VMWareの展開が始まりまったのです。


VMWareの導入は職場の景観を一変させました。デスク周りがすっきりとし、利用OSの切り替えが簡単になったことに加え、今のバージョンはOSのリカバリーも容易なため結構危険なテストも平気でできるようになりました。それに夏の空調の効きがよくなったことはちょっとありがたい余禄でした。

当初こそ性能を不安視していましたが、ほぼ実用的な性能が出ることが判ると自宅の環境にも導入したくなりました。しかし残念なことに当時自宅で愛用していたIBM S30は、我が家一非力なマシンで、Windows 2000が軽快な環境を提供してくれてはいたものの、メモリやHDDの物理的なリソースの枯渇が予想されたためVMWareを導入するわけにはいきませんでした。
昨年X60を購入した頃から再び導入を考え始めていたのですが、1GBのメモリではゲストOSの運用が不安です。最近になってメモリを3GBに増設したのをきっかけにとうとう導入を決断しました。

VMWare Playerのインストール

とは言ってもノートPCですから、あまりご大層な環境を作るつもりはありません。お手軽に導入できる無償配布のにVMWare Playerをインストールすることにしました。ここからパッケージをダウンロードし、インストール完了。いや、実にあっさり終了。
さらに仮想ディスクを作るためにQEMUここからダウンロード、解凍してできたqemu-img.exeを使って次のような10GBの仮想ディスクを3本作成しました。

c:\VMWare Images > qemu-img.exe create -f vmdk "c:\VMWare Images\ゲストOS名\ゲストOS名.vmdk 10G

ゲストOSインストール

Fedora 8

せっかくのゲストOSですから、家にあるOSでは面白くありませんので、Windows VistaWindows 2008 RC1、Fedora 8をインストールすることにしました。
OSのインストールをするにはCD-ROM等のドライブが必要になりますが、X60にはドライブがありませのでisoファイルがダウンロードできるFedora 8からインストールを始めました。
拡張子がvmxのVMWare構成ファイルをまず作成するわけですが、ポイントはisoイメージファイルをCD-ROMとして割り当てるくらいでしょうか。

ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
ide1:0.fileName = "C:\VMWare Images\Fedora 8\Fedora-8-i386-DVD.iso"


実にあっさりインストールは成功し、Fedora 8が起動した時には拍子抜けしたくらいです。Eclipseのメニューを日本語にしたかったので、標準搭載のEclipseは使わず、直接本家から落としその上にWindows用の日本語化ソフトのリソースを上書きしてしまいましたが、それ以外は全て純正。いやそれなりに速いし便利便利。

Windows Vista

次にWindows Vistaです。正規版のDVDを持っていますので、DVDからisoファイルをISOメークで作成にしてからインストールしようとも考えましたが、未インストールディスクですので勢いで(?)アクティベーションしてしまうのは避けたいところです。
そこでMicrosoft Virtual PC 2007向けのインストール済み仮想ディスクからWindows Vista Enterprise 30-Day Edition VHDをダウンロードして、これをVMWare形式に変換して使えないか試してみました。
しかし起動はするものの、VMToolをインストールした途端マウスとキーボードがまともに動かなくなります。(原因は予想できますが)VMWareへの転用はやめ、そのままVirtual PC用として使うことにしました。家人に見せるには十分ですから。

Windows 2008 RC1

最後にWindows 2008 RC1です。これもインストール済み仮想ディスクWindows 2008 Beta3を変換して使おうとダウンロードしてあったのですけれど、Vistaの失敗を考え、Microsoft社のページからisoイメージをダウンロードし、Fedora 8同様にisoイメージファイルをCD-ROMとして割り当てました。

ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
ide1:0.fileName = "C:\VMWare Images\Windows 2008 RC1\6001.17051.071121-2029_amd64fre_Server_ja-jp-KR1SXFRE_JA_DVD.iso"


インストール直後は起動すると、ネットワークやサウンド系のデバイスを認識をしません。そこで別途入手したWindows用VMToolパッケージをインストールしたところ正常に認識してくれました。6月まで試用できるようですがさて何に使おうか。


VMWare PlayerとVirtual PC 2007の体感性能を比べてみよう

せっかくなのでWindows Vista Enterprise 30-Day Edition VHDVMWare用仮想ディスクに変換したもので体感性能を比較してみました。VMWare版仮想ディスクにはVMToolのインストールはしていません。


これはあくまでもわたしのマシン上での結果ということでお読みください。
結果は、VMWareの方が断然速いですね。一番判りやすいのがエントリの多いプルダウンを開いた時の動作スピードです。VMWare上ではほとんどネイティブ環境との違いが感じられない程度なのに、Virtual PC 2007上のVistaはもたつくというレベルでなく、完全に真っ白なプルダウンが表示され1秒ほどの反応の遅れがあります。
ウィンドの切り替え時の描画は実用の妨げになるとは思いませんが、もし両方の環境が並べられて、「どちらを使う?」と聞かれればVMWareと答えると思います。

余談ですけど

別のOSで体感性能を比べようとVirtual PC 2007にFedora 8のインストールを試してみました。結果は同じようなものです。やはりエミュレーション方式の差なのでしょうか。
ちなみにGUIモードインストールだと途中で画面が乱れハングアップしてしまいます。テキストモードでインストールし、bootパラメタにVGAを指定すると起動しましたけど、これを忘れるとstartxの後画面が乱れ操作不能になってしまいます。何かGUIインストールするための良い解決策はないものだろうか。